「組織と人をととのえる」を活動の軸に据え、チューンフィットを屋号につけました。私たちの想いと事業コンセプトをここでお伝えします。
私たちの活動に名前を付けるとしたら何だろう、とずっと考えてきました。行っている活動は組織コンサルティング、制度改訂、人材育成、教育、1on1導入、採用支援、カウンセリングなど多岐にわたります。ふとサウナの中で思い浮かんだのが「ととのえる」という言葉でした(*)。では組織と働く人が「ととのう」とはどういうことでしょうか。私が中学生の頃からバンド活動を行ってきたことも影響してるのでしょう。「チューニング」と「フィッティング」という言葉が次に浮かんできました。良い演奏(パフォーマンス)をする大前提として、まず楽器の調律(チューニング)が合っていなければ演奏は聴けたものではありません。そして楽器が演奏しやすいポジションにあること(フィットしていること)が、楽器の力を最大限に引き出すと共に、演奏者も気持ちよく音を奏でることができます。
加えてバンド(他のメンバー)と自分が合っている(フィットしている)ことも気持ちよく演奏できる大きな要因です。スーパープレイヤーであれば険悪な間柄でも神がかった演奏ができるかもしれませんが、普通の人はお互いに信頼でき、目指している音楽が近く、ノリ(グルーヴ)が合う者同士であればさらにそこに化学反応が生まれ、セッションでもライブでも素晴らしい音楽が生まれます。バンド活動と企業活動はもちろん異なりますが、共通点も数多くあります。そこで私は組織と働く人のチューニングとフィッティングを通じて「ととのえる」ことを活動の軸に据えると決めました。
企業組織におけるチューニングとは、例えば理念やミッション/ビジョンが現在の組織と合っていない、制度が現在の組織に合っていない、悪しき文化がはびこっている、など組織の根幹や枠組みを調律し、ととのえていくイメージです。そしてフィッティングは、目指すところに向けて最適な組織体制になるように、人員の配置や採用・代謝を見直していきます。
働く人のチューニングですが、まずは本人が肉体的にも精神的にも健康であることが仕事で良いパフォーマンスを出す大前提であることに異論はないでしょう。肉体的・精神的、加えて経済的や社会的な面でも健康であるために何が出来るかを共に考えます。そしてフィッティングですが、個人には2つのフィットがあります。1つ目は仕事とのフィット感。そして組織とのフィット感です。チューニングとフィッティングを最適にすることで、その人の持つ力を最大限に活かせる方向に促します。
「組織と人をととのえる」ために”チューンフィット”という名に込めた、私たちなりの想いです。
(*) サウナ愛好家がよく用いる言葉として「ととのう」があります。サウナ→水風呂→休憩(外気浴)を行うことで、身体が軽く感じられアタマがスッキリすることを「ととのう」と表現します。(人によってニュアンスが多少異なります)
2023年2月14日
狩谷昂明/戸山 孝